約3万5000本の白梅が咲く小田原の「曽我梅林」で、春の訪れを五感で楽しむ

2026.02.17

小田原の名産品の一つといえば梅干しですが、梅の実の生産地となるのが市内南西部に位置する曽我エリアです。冬の寒さの峠を越す2月初旬になると、曽我梅林で甘い香りを漂わせながら約3万5000本の白梅が開花します。


その開花に合わせて約1か月間行われる「小田原梅まつり」。普段はのどかなエリアですが、梅まつり期間中は屋台や獅子舞なども登場して、にぎやかな空間に一変します。

花より団子⁉ 地元産の柑橘類や漬物を目当てにするもよし

地元農家さんが中心になって運営している曽我梅林。
メイン会場となる曽我別所梅まつり観光協会周辺にある売店には、旬の柑橘類や地元で作られた梅干しなどのほか、美味しそうな屋台などもあり、目移りしてしまいます。

私がお土産に選んだのは、地元の大根で作った浅漬け大根。
ほどよく塩味が効いたぬか漬けで、ポリポリ食感の歯ごたえも食欲をそそります。
お店の方に希望の本数や大きさを伝えると、大きな漬物樽から取り出してくれます。これを目当てに訪れる方も多いようで、お客さんが絶えません。


梅まつり期間中の限定日だけの出店なので、販売している姿を見つけたらお試しを。

せっかく来たなら、富士山・箱根連山・足柄平野を見渡す見晴台へ

曽我梅林の園内を歩くのもいいですが、ちょっと足をのばして周辺散策もオススメです。
まず立ち寄ったのは、曽我別所梅まつり観光協会から徒歩30分ほどにある「見晴台」。

県道から脇に入った農道を進んだ先が見晴台ですが、その途中には、鎌倉時代の仇討ちで知られる曽我兄弟の母、満江御前の墓があります。この道沿いにも梅が咲き、花を見つつも立ち止まってしまうのは、見晴らし台に向かうごとに傾斜が上がり、息も上がっているからでしょうか。

上り坂がひと段落して振り返ると、富士山・箱根連山・足柄平野が見渡せます。見晴台だと思い込み撮影したこちらの風景ですが、実は途中の絶景スポットだったようで、本来ならさらに坂を上るそうです…。次回は必ず目的地まで向かいます。

「別所薬師堂」「二宮尊徳遺髪塚」など、歴史探訪もオススメ

この曽我エリアは史跡や歴史が随所にあり、地元の方が大切に受け継いでいます。

満江御前の墓の近くにある「別所薬師堂」は、一見、集会所かなと思えるようなトタン屋根の建物に、薬師如来像が安置されています。梅まつり期間の限定日に一般公開しているそうで、運よく拝観することができました。戦国時代に兵火をこうむって背が焦げてしまったことから、別名「やけ薬師」とも呼ばれているそうですが、表情は柔らかく品の良い立ち姿。奈良時代の僧である行基菩薩の作といわれ、周囲には勇ましい姿の脇侍十二神将(作者・年代不明)がまつられていました。

次に向かったのが「二宮尊徳遺髪塚」。二宮金次郎としても知られる小田原出身の偉人で、最近では小学校の校庭で見かける機会が少なくなりましたが、背中に薪を背負いながら勉強に励む金次郎像がありました。

梅まつり期間中は、周辺道路が車で混み合い、臨時駐車場の数も限りがあるので、JR下曽我駅からのんびり歩いてみると色々な発見ができますよ。

INFOMATION

曽我別所梅まつり観光協会
小田原市曽我別所282(梅まつり期間中は周辺に臨時有料駐車場あり)
JR御殿場線下曽我駅から徒歩15分、東名高速大井松田ICから車で15分
TEL 0465-42-1965(梅まつり期間中)


ライター  まりっぺ

のんびりとした環境で暮らすにはちょうどいい、

西湘エリア。

子供が夢中で走り回れる緑豊かな公園をはじめ、

昔ながらの商店や個性あふれるショップ、

四季折々の地元食材などマイペースで情報発信していきます。