豊臣秀吉が築いた陣城の面影が残る、小田原「石垣山一夜城」

2026.04.17

小田原城や相模湾を見下ろす高台に「石垣山一夜城」があります。ここは、2026年の大河ドラマでも知られる戦国時代に大出世した豊臣秀吉が、1590年に小田原合戦の際に築いた陣城で、関東初の本格的な総石垣の城の跡地として、今でもその面影をのこしています。
一方、この地から見下ろす小田原城は、戦国大名の北条早雲が1500年ごろから五代にわたって、関東一円を支配していた本拠でした。現在の姿は、地震や火災により何度か再建の後、2016年にはリニューアルされ、年間を通して色々なイベントが行われています。

石垣山一夜城は、かつての天守閣などなく華やかさに欠けるところがありますが、むしろ歴史の流れを直に知ることができる貴重な空間のように感じます。

武骨な雰囲気を漂わす、400年の歳月を越えた石垣

豊臣秀吉が一夜のうちに城を出現させたという伝承から名付けられた「石垣山一夜城」ですが、実際には、のべ4万人が動員され80日ほどで築城されたそうです。国指定史跡として整備されている園内を歩いてみると、南曲輪や本城曲輪などの石垣には大きな岩が積み重なり、武骨な雰囲気を漂わせています。

西曲輪にも石垣がありますが、震災や歳月の影響からか崩れています

桜の名所としても知られる一夜城の園内では、4月半ばごろになると木陰で薄紫色をしたシャガの花が咲き誇り、時折吹く海からの風に揺れています。物見台がある本丸エリアには、シャガの花が周辺を埋め尽くしていました。

強固な石垣技術を堪能できる「井戸曲輪」

広々とした芝生が広がる二の丸北東側にある「井戸曲輪(くるわ)」に立ち寄りました。ここは、沢のようになっていた地形を利用して、谷を石塁でふさぎ井戸としていたそうです。石垣はあまり加工されていない石を用いた野面(やづら)積みで、400年以上経っても強固な石垣技術が感じられます。

散策の記念に、御城印とスイーツ!?も欠かせない

石垣山一夜城のすぐ近くには、畑と地産地消を目指したレストランとパティスリー・ブーランジェリー・直売所を備えた「一夜城Yoroizuka Farm」があります。野菜などが並ぶマルシェでは御城印が販売されていました。せっかくなので、散策の記念に御城印と特濃ミルクソフトクリームを購入させていただきました♪

石垣山一夜城へは、JR早川駅から徒歩約50分。箱根登山電車なら入生田駅から徒歩約60分。どちらもウォーキングコースとして整備されていますが、上り坂が続くので、徒歩の場合は心して向かってください!

INFOMATION

ライター  まりっぺ

のんびりとした環境で暮らすにはちょうどいい、

西湘エリア。

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