鎌倉の古刹で堪能する。四季の彩りと歴史の時間

2025.11.08

その名が駅名にもなっている極楽寺駅から歩いてすぐ、線路沿いにある「極楽寺」。日本遺産にも認定された古刹であり、1259年に創建されたと伝わっている。

訪れるとまず出迎えてくれるのは、茅葺き屋根の立派な山門。静かな力強さに満ち、凛とした佇まいには、思わず背筋が伸びるほど。

向かって右の入口から境内に入ると、参道が現れる。本堂まで続く参道の両側には桜の木々が並び、春にはピンクの小さなアーチを描く。極楽寺は季節ごとに彩りを添える花々も見どころのひとつ。新緑、色とりどりのアジサイ、可憐な梅など、四季折々に表情を変える。

本堂にお参りした後は、ゆっくり境内の散策を。水をたたえた石鉢は、忍性菩薩が実際に使ったとされる薬鉢や石臼。当時は無料の診療所や孤児や老人、病人たちを収容する施設もあり、多くの人を救ったという。

これらの遺物は度重なる天災や戦禍をくぐり抜け、忍性菩薩の慈悲の実践を今に伝えている。境内の宝物館には、国の重要文化財に指定された古仏も安置。

春や秋の公開時期に訪れると、貴重な仏像を拝観できる。静かに時が流れる境内で、四季の美しさを楽しみながら、忍性菩薩に思いを馳せてみては。

INFOMATION

極楽寺

鎌倉市極楽寺3-6-7
TEL. 0467-22-3402