小田原球場がある「上府中公園」で、著名作家による野外彫刻をのんびり鑑賞
2025.12.26

高校野球の神奈川大会に使用される小田原球場や、サッカー大会などの会場となるスポーツ広場、アスレチックや芝生の広場などがある「上府中公園」。休日はマルシェやフリーマーケットなどのイベントも開催され、小田原市民にとって憩いの場になっています。近隣の子育て世代なら何度もお世話になっているような場所ですが、実は35年も前に制作された著名作家による野外彫刻の数々も魅力なのです。
そもそも、この公園に著名作家の野外彫刻があるかというと…。
1990年に市制施行50周年を記念して行われた「ときめき小田原夢まつり」の一環として、小田原城址公園で「小田原城野外彫刻展」が開催されたそうです。その入選作品が、現在も公共施設など市内5カ所に設置されているとのこと。その中の一つが、この「上府中公園」で、園内には10作品が展示されています。

修景池で羽を広げる作品は、大賞作品「風の中で」
南側駐車場すぐ近くにある修景池で、羽を広げる鳥のような姿の作品は、大賞の「風の中で」。風を受けて水平に回転し、はばたくかのようにゆったりと羽が上下します。こちらを制作したのが、チタン、ステンレス、アルミニウム、鉄などの金属を主な素材として活動する西野康造さん。国内外の公共空間や野外展示で、数多くの作品を発表しています。

多目的広場に配置された迫力ある作品は、準大賞「Smash Ⅵ」
お弁当を広げてピクニックを楽しんだり、バトミントンやサッカーをしたり、思い思いの時間を過ごす家族連れでにぎわう「多目的広場」。この一角に、広場の和やかな雰囲気とは相反する、迫力のある彫刻があります。約5mもの円柱を大きな岩で叩き潰したかのような「Smash Ⅵ」は、当時28歳だった戸田裕介さんが、若き彫刻家として頭角をあらわした作品です。ちなみに、この大きな岩は、真鶴産の本小松石が使われているそうです。

このほか、北側駐車場近くの野球場脇にあるウォーキングロード沿いには、見ごたえのある彫刻がいくつか並んでいます。例えば、富山県出身の二口金一(ふたくち きんいち)さんの「北へ・・・」は、雪国出身の作者ならではの作品で、厳しい冬の寒さから家族を守るような暖かさも感じます。見た目もかわいい「卵を生む家」は、地球を家に見立てて、愛や涙、森や海など、様々な卵が生まれてくるイメージが表現されています。卵をよ~く見てみると、作者の藤原吉志子さんのメッセージが刻まれています。


アスレチックを見守る、ほのぼのとした表情の作品「エッサ・ホイ・サッサ」
子どもたちのにぎやかな声が広がる、アスレチックの前に設置された「エッサ・ホイ・サッサ」は、小田原提灯ぶら下げて~♪の一節が歌われる童謡「お猿のかごや」をイメージした作品です。


実は、完成から35年が経過して当時の色彩がなくなったことから、先日、市民参加による洗浄・再塗装のメンテナンスが行われました。再塗装の当日は、夫婦共同アーティスト「アキホタタ」として現在活動されている、作者の太田明甫さん夫婦が訪れ、当時の色彩を再現するため指導してくださいました。
子どもたちも、身近な公園にある彫刻に塗装ができると張り切っている様子。アキホタタのトレードマークともいえる、赤青黄の原色の色使いがしっかり入っています。
再塗装で色鮮やかによみがえった3体の彫刻は、童謡から抜け出したようなほのぼのとした表情で、これからも元気に遊ぶ子供たちを見守ってくれます。

INFOMATION
上府中公園
小田原市東大友113(無料駐車場あり)
JR御殿場線「下曽我駅」から徒歩約15分
OPEN 公園は終日開放
TEL 0465-42-5511
https://odawara-jigyo-kyokai.jp/kouen
※ おでかけの際には、事前にホームページ等で最新の情報をご確認ください
ライター まりっぺ
のんびりとした環境で暮らすにはちょうどいい、
西湘エリア。
子供が夢中で走り回れる緑豊かな公園をはじめ、
昔ながらの商店や個性あふれるショップ、
四季折々の地元食材などマイペースで情報発信していきます。
