伝統を守り続ける味【湘南台】湘南台 元祖 鴨南ばん
2025.03.08

湘南台 元祖 鴨南ばん
鴨肉と短冊形のネギに、旨みたっぷりの出汁でいただく蕎麦「鴨南ばん」は、江戸中期に、日本橋 馬喰町から広まったといわれています。
その伝統を引き継いでいるのが、藤沢市湘南台にある「元祖 鴨南ばん 本家」。

ここでしか味わえない独特の旨みと深いコクは、古くからの製法を忠実に守り続けているから。
江戸時代の品種とされているネギ。
柔らかく油が乗った合鴨は宮城県産、身がしまってさっぱりとした本鴨は青森産。
蕎麦は北海道産の少し細い麺、熱い汁でも、冷たい「せいろ」にも両方に合うもの。
材料は全て昔から伝えられているものを可能な限り使用しています。

鴨を余すことなく丸ごと1羽を使う調理法に加え、文献にも残る江戸流で作る出汁は、厚削りの鰹節を長時間かけて煮出します。
代々伝わる製法は、どれも手間と時間のかかる作業。
「新しい方法を工夫しようと模索しても、この味と出来栄えにするためには、結局、昔からの技法にたどり着いてしまう」と、40年ほど前に暖簾分けされた湘南台店で、先代と一緒に働きながら20年の修行を経た店主はいいいます。


数年前に日本橋の本店が閉店し、8代目として「元祖、本家」を継承した今、
「伝統を守りながら、次世代に引き継いでいきたい」
200年余り続く伝統の味をぜひご堪能を。
元祖 鴨南ばん 本家
藤沢市湘南台2−22−17
TEL 0466-20-6106
OPEN 11:00〜15:30(L.O 15:00)
17:00〜20:00(L.O 19:30)
CLOSE 木曜、第3水曜
ライター Kimiko Nomura
湘南在住35年。
子育てを終え、20年勤めたアパレルメーカー
を退社。
販売職からリスキリングでライターへ挑戦。
さまざまな出会いと発見を、真心込めてお伝えしようと奮闘中。
海を眺めるひとときをこよなく愛する。
