【 小田原に移住を考えている方必見!】西湘エリア

2024.08.23

移住して家を建てることを検討している人がつまずきやすいのが土地探し。
地域ごとに異なる住環境やエリアの注意点などは、自分で調べるには限界があります。

何から手をつければいいのか分からない
どんな土地がいいのか判断できない、
という人も多いのではないでしょうか。

そこで近年、都内近郊へのアクセス性の良さから注目が集まる神奈川県の小田原エリアで、地域密着型の家づくりを行っている中川工務店の中川正秀専務に、移住の際の家づくりや土地探しのポイントについて伺いました。

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ー場所に縛られない働き方や暮らしの多様化により、身近になってきた「移住」という選択。しかし、知識が不十分なまま行動に移すと、大きな後悔につながることも。これまで、多くの移住者の家づくりを支援してきた経験を持つ中川専務に、まずは移住先で家を建てるときにありがちな失敗と、それを踏まえた対策についてお聞きしました。

ー中川専務:移住先で希望する土地が見つかったからといって、すぐに購入してしまうと思わぬ落とし穴があります。特に『海が近くにあっていいな』『こんなところに住みたいな』と思うと、すぐに行動に移したくなってしまうかもしれませんが、一度、立ち止まって慎重に考えてみる必要があります。

まずは予算です。建築計画をしっかりと立てないまま土地だけ購入すると、いざハウスメーカーに設計依頼をしてみたら、水道の引き込みのインフラ工事や外構工事など予想外の費用がかさみ、肝心の建物の予算を削らなければならなかった、といった失敗が起こりやすいのです。

実際、テレビで紹介された湯河原の海の見える土地を気に入って購入し、家を建ててほしいというご依頼がありました。その土地を確認すると、擁壁をつくる必要があることが分かり、造成費に500万円ほどかかってしまったのです。せっかく割安な土地を手に入れられても、資金計画が崩れてしまう可能性がありますね。

次に家の大きさです。地域ごとに建てられる建物に制限があったり、土地に対しても建築面積の上限である『建ぺい率』や延床面積の上限である『容積率』、高さ制限などが設けられたりしています。そうした規制をチェックせずに土地だけ購入してしまうと、希望の広さや間取りの家を建てられないということが起こり得ます。

それとは反対に、希望する間取りには、もっとコンパクトな坪数でも問題なかったということも。たとえば、天井を高くすることで部屋を広く見せるなどの工夫は可能なので、必ずしも高いお金をかけて広い土地を購入しなくてもいいのです。

土地を購入する前に、費用を含めて希望の家が建てられる土地かどうかをしっかりと見極め、『こんなはずじゃなかった…』を未然に防ぎましょう。

ー中川専務:移住の選択もそうですが、家づくりはライフプランとセットで考える必要があります。先の見通しがないまま、ただ家を建てることばかりを優先すると、将来的に住宅ローンの返済などお金の面で苦労したり、家族構成の変化などによって生活面でも不便が生じたりしてしまうことがあります。

人生の3大支出のひとつである『住宅資金』ですが、それを単独で考えるのではなく、日々の生活の収入と支出を計算し、将来的にかかる『教育資金』や『老後資金』を含め、まずは人生のトータルでかかるお金をシミュレーションすることが大切です。

その結果、将来まで家族が無理なく生活していける住宅資金の総額を知ることができます。そのひとつの判断材料として、貯蓄の状況(住まいのキャッシュフロー)も確認しましょう。住宅ローンを払いながら、この先も貯金を年々増やしていけるのが理想的です。お金だけでなく、人生の段階によって暮らし方も変わっていきます。子どもが成長すれば必要な部屋数が変化したり、家族一人ひとりが多くの時間を過ごす場所も変わったりするかもしれません。そうした変化に対応できる間取りをあらかじめ考えておくことも大切です。

だからこそ中川工務店では、将来的な見通しを含め、お客さまが生活で大切にしていることを徹底的にヒアリングし、家づくりに落とし込んでいきます。家の設計図は建築家が描きますが、その人の人生の設計図を描くお手伝いをすることが私の仕事だと思っています。

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ー多くの移住者にとって悩みの種になりやすい土地探しですが、長年、小田原エリアで家づくりを行ってきた中川工務店には、地域のネットワークを生かした独自の土地情報が入ってくるといいます。それはなぜなのでしょうか。土地探しのポイントと合わせて教えてもらいました。

ー中川専務:実は今、相続を考える方からの土地の相談が多いのです。中川工務店は『落語で相続』を主催されている参遊亭英遊(公認会計士・税理士 石倉英樹)さんと業務提携しています。

『落語で相続』は落語を通じて、腰が重くなりがちな相続問題について笑いを交えて楽しく学べるイベントです。とても好評で多くの方にご参加いただいているのですが、このセミナーを通じてご高齢の方を中心に、土地相続・土地の有効活用について当社に相談が入るんです。

ほかにも、地域のイベントに積極的に参加して地域の方とのつながりを築くことで、独自の土地情報を仕入れています。

ー中川専務:土地探しには、いくつかのポイントがあります。価格や広さ、形、駅からの距離など、希望を挙げればキリがないですが、すべての条件を満たす土地というのはなかなか見つからないものです。そこで重要なのが条件に優先順位をつけること。

中でも譲れない条件として必ず押さえておいてほしいのが、地盤が丈夫で、災害に強い土地であることです。ハザードマップで過去の事例を確認し、その土地が災害に強いかどうかを見極めることが重要です。ほかには、住環境も大切ですね。子育て世帯であれば近くの商業施設や学校・公園の有無、通勤するビジネスパーソンであれば交通アクセスの方法も気になるところでしょう。

とはいえ、こうしたポイントを知っていたとしても、自分の力だけでその土地の良し悪しや希望の家づくりへの向き不向きを判断するのは限界があります。特に移住先として検討している、これまで暮らしたことのない土地ではなおさらでしょう。

そこで中川工務店では、ご家族の希望条件をヒアリングし、一緒に土地を巡る『土地探しツアー』を開催しています。家を建てる土地はもちろん、最寄り駅やスーパーなどの生活動線を確認したり、地元の人がおすすめするおいしいお店や穴場スポットも紹介したりしています。

都心に通勤予定の移住者の場合、ツアーの移動は車ではなく電車を使います。実際に乗って距離感や乗り換えの利便性などを体感してもらうためです。通勤する本人だけでなく、ご家族にも同じ体験を共有してもらうことで、土地選びの納得感も変わってきます。

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“小田原エリアへの移住事例を紹介”

ー最近は、関東近郊だけでなく関西からの移住者も増えているという小田原エリア。ここからは実際の移住事例を紹介しながら、移住者に中川工務店が選ばれる理由についても掘り下げていきます。

ー中川専務:関西出身のNさんご一家は、のびのびとしたスローライフが送れる環境が気に入り、小田原に移住されました。土地選びは『自然豊かな場所』という条件のもと、駅から遠くなく、小田原の中心部や都心にも出やすい場所に決まりました。

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小田原は生活必需品の調達には困らない市街地がありながら、少し足を延ばせば海や山、湖など、豊かな自然に恵まれているのが大きな魅力です。 家づくりにあたってはご家族の要望をヒアリングし、庭部分を広く確保。家庭菜園やピザ窯、にわとり小屋など、家族で楽しめるスペースになりました。

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DIYがしやすいよう広い土間を設けたのも特徴で、玄関からキッチンまでを土間でつなぐことで、外で収穫した野菜や卵を、靴を脱がずにキッチンまで運べるように設計。ライフスタイルに合わせた間取りになっています。

ご夫妻の希望が「和モダンな家」でしたので、欄間や和室スペースを設置し、古さと新しさが美しく調和したどこか懐かしい雰囲気を醸し出す住まいを実現しました。

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ー中川専務:お子さんの誕生をきっかけに、東京から小田原にUターン移住し、家を建てたご夫婦もいます。ご主人は都内の会社に勤務されています。

小田原は東京まで新幹線で33分。都心までのアクセスが良いため、Hさんのように仕事はそのまま、都心から生活拠点のみを移す移住者は増えています。

Hさんのお宅は60坪もの広い敷地内に建っています。BBQが趣味というご主人の要望もあり、庭にデッキも設置しました。都心に比べて低コストで理想の家を手に入れられることも小田原移住の大きなメリットです。

「生活動線とデザインの両立」が奥さまの希望でしたので、玄関に続けてシューズクローゼット、ウォークインクローゼット、洗面脱衣室を作り、生活がしやすいつくりになっています。収納スペースをリビングから見えない位置に配置することで、生活感を見せないデザインに仕上げました。

2階は寝室のみというシンプルなつくりですが、お子さんたちの成長を考え、将来的には部屋を2つに分けられるよう工夫を施しています。

ー中川専務:先に挙げたどちらの事例も、お客さまのご要望に真剣に耳を傾けることで、それぞれのライフスタイルに合った家づくりを目指しました。当社のような地域密着型の工務店は、大手ハウスメーカーのように多くの棟数をこなすことはできません。その分、時間をかけてお客さまの人生にとことん寄り添い、資産価値の高い家をつくるところに強みがあると思っています。

人生でいちばん高い買い物になるかもしれないので、失敗はしてほしくありません。だからこそ、おせっかいかもしれませんが、ただ家を建てるのではなく、人生設計についての考え方もアドバイスしています。家の相談が時に、人生相談になることもあるんですよ。

また、せっかく建てた家を手放されるのは悲しいので、家を建てる過程で愛着を持ってもらうことも大切にしています。そのための取り組みとして、建築現場に参加してもらうイベントを考案しました。お客さまには『月に1回、できれば毎週、建築現場に行ってみてください』とお願いしています。実際、建築の一部の工程を体験してもらうことで、『この部分は自分がつくったんだ』と住まいにより愛着が湧いてくるはずです。

ー最後に、今回お話を伺った中川工務店の中川専務から、家づくりを考えている人にメッセージをもらいました。

ー中川専務:家づくりと結婚はよく似ています。夫婦関係にコミュニケーションが大事なように、家づくりでもお客さまと工務店とのコミュニケーションがとても大事です。また、面白いことに、家族同士でも家づくりを通してお互いの趣味などの知らない一面を初めて知ったりすることもあるのです。

お客さまに納得していただくのはもちろんのこと、当社は希望を形にするだけではなく、その想像を超える提案によって、豊かな暮らしのなかで家族がたくさんの思い出をつくっていけるような家づくりを行っています。移住先での土地探しやマイホームをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

中川工務店 専務 中川正秀さん

神奈川県小田原市出身。大手旅行代理店勤務を経て現職。FMヨコハマ「ちょうどいいラジオ」内のコーナー「ちょうどいい 暮らし」に出演中。2023年10月に開催された「防災フェス ちょうどいい防災のはなし」では、日本テレビのマスコットキャラクター・そらジローとも共演。エンターテインメントを織り交ぜながら、家づくりのさまざまなノウハウを楽しく発信しています。